できなくなってほぼ1年。ここで改めてリコール(呼び寄せ)について考えてみよう。
イヌのしつけの中でも、リコールは特に重要で、ただ「来ればよい」というものではなく、そのコマンドは絶対なものでなければならない。
イヌが何をしていても、コマンドで即座に来なければならない。
では、イヌを呼び寄せるために、どのようなことに心がければよいか。
呼び寄せたなら、どんな条件のもとでも必ず褒めなければならない。
このとき、心から・気持ちを込めて・毎回・必ず、声をかけること。
間違っていけない。イヌが飼い主の手元の来るまでじっくり待つ。中途半端な距離で褒めてしまうと、その距離感でリコールを認識してしまう。
子犬の時から褒めることを心がけておくと、あとから苦労しなくてすむ。
練習の初めは短い距離で。イヌから1~2歩離れるだけでよい。
呼んでも来ないとき、オヤツを使うのもいいけれど、来るようになったら、オヤツは使わず(見せず)、飼い主の合図だけで来させよう。来ることができれば、ご褒美にオヤツをあげる。できるようになったらご褒美は褒めるだけにする。いつまでもダラダラとオヤツに頼るのはよろしくない。
練習時は、ヒトのテンションもあげよう。言葉が通じないのだから、ヒトは楽しそうに軽やかに動こう。飼い主のテンションが高ければ、イヌも楽しいに違いない。テンションの低いイヌには特に効果的。
コマンドの発声は「ステイ」とは違い、過剰に優しい口調で呼びかけてあげよう。名前を呼んで呼び寄せるのが自然に感じるが、競技的にはコマンドにのみ従う癖をつけておく方がよい。
「シット」「ダウン」「スタンド」「ステイ」「カム」ができたら、イヌは飼い主をリーダーと認めている。他のしつけはたいがい成功する。「ステイ」は語気を強めて行う。
イヌが飼い主のコマンドに従わないのは、十分な運動とスキンシップが足りないからだ。
日々の散歩も、なんとなくでなく、スキンシップとコミュニケーションを意識しよう。
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