2017年以来、7年ぶりの下関。往路約400kmのんびり走っても5時間あればつくだろう、という当初の計画は、11月とは思えない温帯低気圧(台風)が大雨をもたらし、とんでもないことになった。
広島あたりで激しくなりそうだ、と思ってはいたが、本当に雨は強く(というか猛烈に)なり、あと少しで宮島SA(下り)というところで高速通行不可(ピクミンイベントは復路に)一般道に下ろされてしまった。なにより周遊で乗り放題にしたのに…
なんと下関まであと115kmに6時間弱かかってしまった。平均速度は20キロ切ってたみたい。SNSによるとこの頃、地元松山では増水・浸水とエラいことになっていたらしい。おいおいマンションの浸水は大丈夫なのか。かといって帰れんけど。無事でありますようにと祈るのみだ。
前回(2017年)に外れた前夜祭の出席に当選していたので15時半には下関についていなくちゃならない。焦る。
山口に入ってすでに雨は小康状態にも関わらず高速道路が復旧する気配はない。早くー、とやきもきしながら走る。が、どこまで下関に近づいても高速道路は閉鎖されたまま。
15時20分頃、もう間に合わないことを伝えるために、ミルクさんに受付に電話してもらう。ところが電話の向こうから中止の言葉が…警報が発令されて各種イベントが全中止となっていた。なんてこった。
▼往路
▼マラソン後の北九州マンホールカードゲットの旅
▼復路
といっても結果、今回のマラソンは幸運としか言いようがない。1日ズレていたら間違いなく開催そのものがなかっただったろう。開催されたこと、ボランティア含め関係者の全ての方々に感謝しかない。
それでも16時ちょっと過ぎにホテル(スーパーホテルプレミア下関)に到着。無事たどり着けてほっとする。前夜祭は中止になっちゃったけど、雨も上がった。晩ご飯をシーモールに向かう途中、海峡ゆめ広場経由で下見に出てみた。
当然、おもてなしなんとかも中止になっていたのだけれど、なにやらテントと大会関係者と思われる人影が…
近づいてみると「マラソン参加の方ですか?」とふく唐揚げやらあまびえのボールペンやら、「私は走りませんけどいいんですか」というみるくさんにまで「どーぞ、どーぞ」といただけることに。ありがたや。
シーモールで炭水化物を堪能し、ホテルに帰って温泉(大浴場あり、水風呂なし)に浸かり翌日に備える。
さて当日。快晴。快晴過ぎるくらい快晴。あーあ。みるくさんに「早く出て」っていわれて早く出過ぎた。ホテルからスタートブロック入り口まで5分。7時半整列開始の10分後くらいに到着。ちかっ。
道路脇の縁石に腰掛けてスタートを待つ。写真にAブロックの入口標識が写ってるね。自分はBブロック。でも今回もBブロックらしい走り方はできそうにない。今年の本命は2週間後。ここはがまんしなくては(結果、自然とゆっくり走ることになるのだが…)。
スタートセレモニーが始まったのは8時15分頃、やたら議員さんの登場が多く(走っている方もいるにはいた)ちょっとうんざり。中には「マラソン日和の良い天気ですね!」とかとんでも発言の方もいて(この人は今日というか普段絶対走らない人だね)うきーってなる。
ゲストランナーというかアンバサダーとして猫ちゃん、道下さん。猫ちゃんは今日は本気で走るのかな。道下さんは「今日の一句言います。パリよりも 下関の坂 きついよね」ふむふむ。道下さんでもココはきついのか。
▼さてここからがマラソン本番
終わってみれはキロ6分と宣言していたとおり。というかキロ6分切れませんでした。パフォーマンスコンディションは終始ほぼマイナス6(-6)完走後のスタミナ残は18%、なんとかマラソン後の余力は残せていたみたい。
計測ポイント | スプリット | ラップ |
---|---|---|
Start | 1:06 | |
5km | 30:48 | 29:42 |
10km | 1:00:26 | 29:38 |
15km | 1:30:39 | 30:13 |
20km | 2:01:58 | 31:19 |
21.0975km | 2:09:18 | |
25km | 2:33:45 | 31:47 |
30km | 3:05:03 | 31:18 |
35km | 3:37:21 | 32:18 |
40km | 4:08:49 | 31:28 |
Finish | 4:21:24 | 12:35 |
このとおり、想定どおりのグダグダな結果。いやこれは意図したグダグダなのだから、これはこれででいいのだ、と言い聞かせる。
スタート時、気温18度。この時点で気が重い。このあと1時間に1度ずつ上昇し、ゴール前には23度になった時間もあったようだ。
今日はどこでサブフォーに追いつかれるかな、なんてのんきに走っていたら、なんとその時は3キロだった。はやっ。
次にサブフォーの集団を見かけることになったのは復路の折返し手前28キロあたり。サブフォー集団は30キロ地点。このときは「もしかして頑張ったら追いつく?」なんて計算する余裕がまだあった。
いやね。金沢の再現かいうくらい2キロあたりですでに汗だくだった。台風一過なのに涼しくなりきれない今日。単にむっちゃ蒸し暑い。
3キロあたりから既に歩き始めている人を見かけ、10キロあたりで歩きの人もまあまあの数に。ちょっと早すぎはしないか、と思いつつ、確かに普段走ってない人、夏場に走っていない人には10キロでもきついと思う。でも、まだ32キロあるんだよ。大変だろうな、などと人ごとのように考えていた。
が。平和なのんびりランの前半19キロが終了し、ひたすら日陰を探しては左右にフラフラ走る効率の悪いランは、このあと延々36キロ(復路の最終最高到達点)まで続くことになる。はい。今回もほぼ記憶にありません。何せ影だけが平和に感じるレースだったもので。
今回もレースの救いはエイドでの停止だった。頑張ってマジメに走っていたら、とんでもないことになっていただろう。
あ。でも、今回はトイレ休憩しないが目標の一つだった。いつもトイレで止まっていると、これもくせになるらしい(龍馬脱藩の時に赤忍者さんが教えてくれた)。
というわけで、そろそろトイレに立ち寄らなくてもフル走りきれるカラダにしておかなくては。これは頑張って達成した。
数値として見えるような大きな収穫のないレースになったけれど、全ては2週間後の本番に向けての準備だからこれでいい(と言い聞かせながら走っていた)。
龍馬脱藩=金沢=下関と続いた3本のレースが、それぞれ意味のある練習となって最後の結果として出せるのかどうか、試されるときが近づいてきた。くぅぅ、久しぶりに緊張するレースが味わえそうで震える。
あとは2日前までの体調コントロール。それまではひたすら仕事をしよう。
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