1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
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4’05 | 4’25 | 5’41 | 4’20 | 4’34 | 4’50 | 5’17 | 4’07 | 4’33 | 4’35 |
今ひとつ実感のなかった久万高原10kmロードレースは総高低差約300m。コース的にも時期的にも、ここでの自己ベスト更新は2月の愛媛に向けていい感じだ。次の10kmレースは久しぶりの平地。たぶん平地。テンションが上がる。44分台で走れるといいなあ。というレベル。
さて、数値(レース)をグラフ化してみると、上りで苦しんで下りで楽する様子が分かりやすすぎて笑う。
去年までの上位入賞者(10位以内)の結果をちゃっかり見ていたので、とにかくスタートで出遅れてはいけない。前から10列目(1列8~10人くらいかな)あたりに並んだ。入賞するつもりか?笑
前の方の人たちはみな速そうだなあ(感じがする)。前に並んでるんだから当然か。若干自分が場違いな気もするが自分なりに走ればいいかと開き直るが、後続ランナーに迷惑はかけられない。
スタートラインに整列するまでの霧に覆われた久万の町、ぶるっと肌寒いほどだったが、整列した途端、急に日差しが照りつけはじめた。今日のレースもまた辛いものになりそうな予感。
- ~1.6km4’04、4’24 行く手をはばむおねいさんたち最初にカクっと左折するまでの1.6km、感覚的にはほぼ一直線。緩やかな下りが続く。気楽に走ることを意識し、この直線で心拍を走るモードに上げていこう。
もちろん猛ダッシュするつもりはなかった。しかし前にいる人たちの中には、信じられないくらい異様にのんびり走っている人がいた。そして意外に大勢いた。
複数名が横並びでゆっくり
信じられん…
よく考えてみたらみんながみんなガチで走るわけじゃなく、中にはこれから走ってみようかな、てファンランナーがたくさんいてもおかしくない。
しかし、その時は…
なにゆえここまで前に並んだ
ハーフならまだしも、この人たちの後ろを前があくまでダラダラ走るわけにいかん。仕方なく蛇行しながら走路を確保。
ああ…貴重な体力がもったいない
アップなしで10km全力走など普段やらないので、不安で仕方なかったが、レースは普段出ないアドレナリン出まくりのはずだからいける。とみていた。
終わってみれば最初の1kmを4’05で走っていた。スタートの下りおそるべし。周りの雰囲気恐るべし。アドレナリンおそるべしである。
愛媛も東京も気をつけねば
しかし、予定ではこの後の上り区間手前までキロ4’20~4’30で走るつもりだったのに…
こんな無計画で最後まで持つのか自分。
- 1.6km~3km5’41 既に余裕なしスタートからのほぼ一直線の下りが終わると、カキーンと左折して3km地点まで100m一気に駆け上るコース一番の厳しい駆け上がり区間が登場。
あまり先(坂の上)を見てしまうと気が遠くなりそうなので、なるべく足下を見て走る。ここで足を使い尽くすわけにいけない。ふくらはぎを使ってはいけない。腰に身体を乗せてピッチを上げよう。
と、いうような意識は、最初の数百mでどこかへ消え去ってしまった。
そんなよゆうは一切ない。
つらい。しんどい。足動かん…なんという勾配。何度か走ったことがあるはずなのに、去年走らなかっただけでこの坂のことすっかり忘れたのか?こんなに急だったっけ?
まだ序盤、最初の上り坂だというのに既に必死以外の何物でもない。何も考えられない。ペースダウンも甚だしい。とゆーくらい感覚的には超ノロノロだ。
あーあ、キロ6分こえたろうな。もっと総合公園の坂を走っておくんだった。などと後悔ばかりする。この区間のペースは5’41に劇的に急降下。泣。ペースの乱れがやばい。
- 3km~4km4’20やっとの思いで頂上らしきところに辿り着く。応援の人達がいるからそう感じたのだけれど。
70m程度の下りに入りホッとする。上りの劇坂のあとなので、ゆるやかな下りに感じるが実際にはかなり下っている。いやいやこれはむしろ急勾配といっていいくらい急よ。
でもまあ下りというだけで、なんとなし心に余裕が生まれるから不思議なものだ。
しかし、普段なら下りは小股を意識しピッチを上げるところだが、今日はレース、テンションがスペシャルな日。しかも走るのはたったの10km。やるしかない。実際かなり大股で闊歩していた。ペースは4’20にアップ。全部で10キロなんだから仕方ない。仕方ない。
後から思えば、ここはもう少し速く走っておくべきだったか…いやあっぷあっぷして上ってきた直後だから、ここは落ち着きを取り戻す区間として必要だったんだろう。
10キロレースのペース配分というのがまだよくわかってない。
がむしゃらに走った松野や朝霧湖は辛かったもの。
- 4km~5.6km4’33-折り返し-4’50久万高原の10kmコースは、折り返し地点がぴったり5kmだ。
4~5キロは42m上昇・16m下降、5~6キロは26m上昇・44m下降、上ったり下ったりの繰り返しだ。あれ?
行きと帰りで数値が合ってないぞ > garmin
ここでスピードを落とすことなく(体重を腰に乗せて)息と脚を回復しておかないといけない。4~5キロのペースはキロ4’30、5~6キロは4’40だった。この先、脚がもつのか不安でスピードを落としすぎたか。単に限界だったのかもしれんが。笑
- 5.6km~7km5’175~6キロ区間の途中5.6kmからの500mくらいの間で50m程駆け下りる区間があるが、続く7km地点までの1kmは75m程度の上りになる。
また…
折り返してからのこの上りは結構辛いものがある。最後の踏ん張りどころ、覚悟が必要だ。効率よく脚を運びたい。
ペースは5’17まで落ちてしまったが上りだから今の自分にはそんなものだろう。
- 7km~8.4km4’07山道から旧国道への右折地点までは高低差110m程度の長~~い下り(途中ほんの一部だけ上り)だ。
ここぞとばかりにピッチを上げられるだけ上げ、かっ飛ばす(つもりで走る)。
それまで(自分なりに)一生懸命走っているのでかなり疲れを感じるころだ。
が、足音の迫る後続ランナーが気持ちを奮い立たせてくれたかもしれない。抜かれまいとがんばったんだろうね、きっと。7~8キロ間のペースは4’07まで上がっていた。
ところでレースで疲れてくると、自分を俯瞰で捕らえた時、本人的には「えらくペースが落ちてしまったな」と感じていても後から記録を確認すると、意外にペースが落ちていない(むしろ頑張っている)というときがある。こういうときって、
案外しっくりした、疲れない
理想のフォームで走れているんじゃないかと思うことがある。
といってもレース中は、残りの距離を考え計画的にどうこう走ろう、というような冷静な思考はもう期待できない身体の消耗段階である。
どうにでもなれ、潰れるなら潰れてやる、普段の練習を信じてやれるだけやるしかないやろ、といった半分やけくそな心境で走っている。
ちなみに、この日の最速タイムは、この下り区間の終盤にあるほんの少しの上り区間で達成していたようだ。といってもキロ3’55がmaxだけど。汗
- ゴールまで4’33,4’35山道を右折し、ゴールまでの1.6km、これがまた辛いのよ。最後の直線は本当に我慢の区間だった。
思ったより長く感じるのは本当に疲れているから。スタート直後と真逆の状況。あの時の元気が今ほしい。
スタートで駆け下りた緩やかな下りは、緩やかな上りとなって走り疲れた身体を襲う。しんどい。足を止めて休みたい。いやいや、もうゴールアーチも見えてくる頃だ、がまんがまんがまん…
我慢以外の何者でもない
もう、脚は自分の思い通りに動かない。息も苦しくなってきた。なので深呼吸で精一杯息を吸う。
8~9キロ区間は4’33。
少し前を走る(終始、追いついたり離れたりしながら女性ランナーが前を走っていた)ランナーに引き離されないよう、ただただそれだけをターゲットに走り続けた。
女性がターゲットってどうよ…でも目の前にはその人しかいなかったから…
遠目にゴールが見えてからのゴールの遠いこと遠いこと。
このしんどさがいつまで続くんやろ。ゴールしたら倒れるくらいしんどいんやろか。最後の数十mは孫の目の前で格好よくダッシュできるのか。そのためには少し脚を残しておかなくては。
などと、えらそーなことをぼんやり考えながら、ひたすら脚を動かす。速く走る、ではなく足を動かす、ことだけ考えていた。
ラスト1km、スタート時190だったピッチは170まで落ちてしまった。
もう限界や
代わりに歩幅は1.31mまで上がっていた。1.3mなんて普段お目にかかったことのない数字だ。ここへ来て股関節が柔軟になってきたのか?
脚を動かすためには腕を振る。ふくらはぎのダメージを抑えるために腰で地面をとらえる。などこれまで中央公園でのスピード練習でやってきたことを思い出しながら、今こそ実践しなくては。
ラスト200m~ゴールにかけて直前を走る例の女性ランナーをとうとう捕らえ追い越す。
ゴール前20mくらいから、接地時間は200msまで上がっていた。
ゴール時のペースはキロ4’19(一瞬だけ。笑)
今できることは、やり尽くせたかな。
こんなに前の方でゴールできたのは、松山市内でお城下リレーマラソンが実施されていたため、速い参加者が減っていたのかもしれない。
翌日、若干の左足ふくらはぎ痛と両足踵痛。三味線の練習が終わったら温泉でゆっくり身体を休めておこう。
本日のシューズは、adidas takumi ren boost 3。
普段、意識して重いシューズ(300g超)ばかり履いているおかげか、まるで靴を履いていないかのように足が軽かった。やっぱり速く走るには軽いシューズのものだなあ。
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