失敗をさせない

Dog

イヌのトレーニングをしていると、同じ事が違った意味で理解できて嬉しくなる。

トレーニングの中で、とても大切な事に「失敗をさせない=成功に導いてあげる」というのがある。

これは、失敗の続くワンちゃんに、失敗させないよう、そしてうまくできるようヒトが工夫をしてあげるということ。

自分のやっていることを振り返ってみよう。第三者の目で見つめてみよう。

イヌが失敗するのは、ヒトが失敗するよう導いてしまっていないだろうかと考えてみよう。

「うちのコは賢い」とか「もしかして天才じゃなかろか」と思える出来事は多々あるよね。うちのくぅちゃんも、しょっちゅうだよ。どこの家でも日常茶飯事だよ。だから、おたくのワンは別に特別天才でも賢いわけでもないよ。心配しなくていいんよ。ふつうなの。いっしっしっ、嫌われそうやな。

逆に馬鹿サイドなことを繰り返されて「なんで?」と困ることも多々ある。

「なんでうちのコは、いつもいつもこのソファのココだけをかじるんだう?」なんて、他人から見たらさぞかし悩ましいであろうイタズラにさえ、見た目「喜んでるん?」みたいな、いかれた飼い主も多々見かけて困る。

なんで、いつもいつもやられる状況作るんだよ。

昨日もお昼寝シーツにチッチされといて、よくゆーわ

いや、ちゃんとフェンスしまってたハズなんよ。誰があけっぱなしたんだか

だって、フェンスあいてたんだもの。外の風が強くってブライドがガサガザいやな音立てて怖かったし…チビったってクゥのせいじゃないもん。

それならチビっても仕方ないよねぇ~

やっぱり馬鹿やん。

かわいそうなのは、「さあどうぞ」という状況(環境)を与えられたイヌだ。

自虐ネタはもうやめよう。トレーニングに戻す。

たとえば、くぅの苦手?なリコール。くぅはCODだから、10m離れて呼び寄せるよ。これがうまくいかないからといって、ただ練習の数をこなせばいいってわけじゃない。何からの工夫が必要になるわけ。


#去年11月頃(デザフェス)、鳥飼先生のところにお泊まりした写真みつけ。このように、たまに自分ちのワン似のワンて、いるよね。

いつもより短い距離で呼んでみるとか。極端にいうと、イヌの二三歩前に立って呼んだっていい。

正規の距離(10m)で何回に一回か来る、確率を上げるのでなく、どんなに短い距離でも呼ばれたら必ず来る(反応する)ことのほうがずっと大切。

初心に帰る、とはこういうことをいうよ。

この間違いなくやるてのは人間の世界においても大切な事で、そうすることでカラダが勝手に覚えるっていう感じだね。

てことをヒト相手に、何度も何度もこれまで数限りなく切々と訴えていたはずなのに、どうして自分の事だと結びつかないのだ。まあ、そんなもんだ。

100%のリコールは、ヒトとイヌとの絆を意味するという。

ワンとの生活に危機的状況は想定したくないが、その時、「ステイ」や「カム」が100%だったら、と後悔しないよう、いついかなる状況(環境)であれ100%のリコールを目指し、1日1日を大切に信頼関係を築いていこう思てまする。

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