夏目フジ(だいたい15キロ地点)から走路どおり堀之内まで走ることができたので、今思う走り方(注意点)を記録しておこう。
といっても、サブ3.5を目指す走歴5年55歳のおじさんが今年こう走れば、もしかしてアスリートの仲間入りか?と妄想している程度の話です。
しょせん、ああ走ろう・こう走ろうは、練習のたび休足のたび変わるものです。調子が良ければテンションが上がり、もしかして
もっとペースアップしても
たぶんいける
などと、いとも簡単に舞い上がるし
悪ければ、前日どんなに調子が良くても、ただちに
落ち込み不安
と毎日がほんと忙しくてしょうがない。
あと5km
今年の愛媛マラソンの課題は、復路平田の坂を下り終わり国道に入った37キロ地点からの残り5km
そもそもここに到達するまでに37kmも走ってきているわけだから疲れていないはずがない。
加えてここからの5kmは、本当に緩やかながら、ずーーっとじわじわ~~と上り続けるという、かなりやなところ。
ああ、できることなら走り始めの5kmの体調にワープしてかっ飛ばしたい。ほんと。
そんな身体の非常事態が必ずやってくるということを、走り出したその時から各ポイントとなる地点ごとの先の自分をイメージし、どうやって乗り越えるかをシミュレーションし、37キロ地点まで走り続けておかなければ。
マラソンは準備と我慢のスポーツらしい。準備に心残りがないなら、あとは42.195km、はやる気持ちを抑え辛抱し走るのみだ。
スタート
スタートブロックに整列しただけで泣いてしまいそう。
そんなハイテンションマックスのスタートから平田の坂までが約7.5km。意外なことに(そうでもない?)ロープウェイ街を東雲神社横の城山入口までは上り。
その後、緩やかな下りが平田の坂の上り口まで続く(つまり帰りはずっと上り)。
スタートから7.5km迄はとにかくウォームアップ、冷静に心拍を目一杯落とそ。
緩やかな下り、しかも走り出し。知らず知らずのうちに調子に乗ってスピードが上がって当然。慎重さを失わないようにしたい。
このあとやってくる往路の平田の坂の上りを恐れていないはず(帰りは…かなり怖い)。
気をつけたいのは坂を登り切ったむしろ後。
というようなことを想像しながら、回りの景色でも楽しみ、知ってる顔はないか探しっつ、徐々に㌔5分の巡航ペースに近づけて、そう、肩の力を抜いて身体を徐々に温めるつもりで走ろう。
ランナーズハイ
平田の坂はちょうどランナーズハイがやってくるなの頃かもしれないね。
ウォームアップで我慢して、やっと登り切った坂の後の下り坂。
身体は走るモード満々でついつい疾走したくなる。
ここで気持ちよさに任せて心拍全開で走ってはならない。心臓も足もまだまだ先で使わなければならないので置いておかねば。
みじめな失速だけは避けたい。はやる気持ちを抑え我慢しなくては。
平田の坂の下りを乗り切ったら次の試練。10キロを超えてペースを乱しやすい二本のトンネル区間。
愛媛マラソンを走られる熟練のランナーさんや高速ランナーさんから「愛媛のコースは難しい」と言われるのは、このコースに何度も現れる微妙なアップダウンやその出現タイミング故か。
(あくまで)Garminによると愛媛マラソン全行程(42.195km)の高低差は300m程度なんだけど。
300mって久万高原10kレースのそれとほぼ同じ。数値だけ見ればたいしたことないはずなのに…なぜこんなに走りにくいんだ…距離が長いからだよね。
マラソンは数値に現れない得体の知れないものがあるから怖いよ。
トンネルと川
トンネル=アップダウン。1本目のトンネルの1/3くらい迄は上り、頂点にトンネル間のつなぎを含め2本目のトンネルが終わるまで下り。
と思っていたが…何度も走るほどに、そのたび往も復もどこまで上って、どこまで下ってるんだか、わけがわからないの何故だろう?それがトンネル?
トンネルでのペースの乱れに備え、平田の坂の下り区間1.5kmは自重しておこ。
2本のトンネルを抜けると12キロ地点。今年はせいさんたちにあえるかな。
このあと立岩川に達するまで、およそ7km(えらい省略)、大きく左右に蛇行しながら、粟井川、パルティフジなど何本かの川越えのアップダウンをこなすちょっと単調な区間となる。
川があれば土手がある。土手越えは実は微妙なアップダウンということも認識しておきたい。できる限りペースの上げ下げのない走り、そして単調な区間をむしろ土手のアップダウンを楽しむつもりで走ればいいのかな。
14キロ地点、ゆっくんたちに会える。テンションを上げすぎないように。このあと復路で再会するまでに、ここから17kmも走らなくてはならない。そりゃあ、毎年バテてるはずよ。
31キロ地点の再会をしっかり頭に描きながら走りたい。
常に先々の走りをイメージしながら実践していくのみ。
19キロ地点でバイパスを右折し立岩川の土手に向かう。土手を走る。そう、川を遡るわけだからもちろん上り。
なんと22キロ地点の光徳院まで3kmひたすら上る。これまたジワジワと。でも上りはまだいい。
この辺りでは、なんとかまだ、きっと元気を維持しているはずだから。
光徳院の急勾配
上り終わった光徳院からの急勾配の下りに注意。さらにその後も緩やかな下りが約1km続く。ここは先日風早マラソンでやたら距離が長く感じたところだ。あのときはほんとしんどかった。死ぬかおもた。
その日、ここまでの走りが納得いくものになっていれば、ついついガンガン走ってしまいそうな下り。
しかし、これは10キロレースの残り3kmじゃないし、絶好調で走り切れたハーフマラソンのゴール後の精神状態であってもいけない。
敢えてペースダウンするつもりで上下動なくするすると走っておきたい。
当該区間だけでなく全区間において、上りのあとの下りでどれだけ足を休める余裕があるかがポイントになりそうだ。
光徳院から下り終わって左折、25キロの折り返し地点へ向かうのだが…
直線の上り
ここから25キロ折り返し地点まで、距離にしてみれば実は2kmない直線路だがまた上り。
2kmが実際の距離以上に長く感じる区間で辛いところ。
数値的には、フルマラソンの半分を走り終わり、なんとなく今日の結果が見えてくる頃(ほんとうはその日の結果はスタート地点につくまでにほぼ決まっているのだが)。
この直線を長く感じてしまったら終わってるだろうな。
長く感じてしまったら
いやいや
本当はそんなに長くない
すぐ終わる
と自分の脳を騙して踏ん張るしかない。
苦しいときほどピッチを上げ、前傾、前進することに集中し、地面を蹴った足はリラックス。足の負担を少しでも減しておこう。
レースも中盤を過ぎたこのあたりから、上り区間をほんの少しペースダウンするくらいのつもりで走ってもちょうどいいのかもしれない。
意外とペースダウンしていなかったりするし。
25kmまで我慢
25キロ地点を折り返すと、上ってきた分、今度は緩やかな直線の下り。バイパスに出るまでの約2kmの間にしっかり息を整えておこう。
マラソンの先輩女子に
マラソンは25km迄がまんすることよ!
と教わったことがある。自分には25kmでは足りないようで30km迄がまんすることにしている。
しつこいけれど下りよ下り。まだペースアップにはほど遠い。下りはとにかく身体を休ませてあげるつもりで、力を抜いて前へ進むことに集中しよう。
こんな感じでゴール手間の5kmまで、何度か訪れる下り坂では都度「行けるかも」と思う時もきっとあるだろう。そこでどれだけ我慢できるかが鍵だ。
バイパスに出るとすぐ27キロ地点。ここから30キロ地点までに2本の川越えがある。川があれば土手がある。土手があれば上りも下りもある。
30キロ到達までずっと小股すり足を意識、足を使わない走りでまだまだ我慢我慢。
31キロ地点手前で待ってくれているゆっくんたちと、どういう身体と心理状態で再会できるかが楽しみでしょうがない。
残念な12km
残り12kmを
あと12kmで終わりか
残念
と思える状態でありたいものだ。
そう感じられれば、今回のマラソンは半分成功。それでもやっと第一段階クリアしただけだ。ここからの12kmが本当の勝負区間だ。
今年は、この地点からの走り方を㌔4’45のペース走で複数回確かめた。
本番までにあと数回
疲れた足を作り
翌日レースペース走
のパターンを試しておきたい。
復路のトンネル
33キロ地点手前で復路の2本のトンネルが始まる。
1本目のトンネルは、その手前からすでに上り。2本目に入っても上り。2本目のトンネルの残り1/3くらいの場所がだいたい頂点かな(トンネル内の高低差って何度走ってもよくわからんが)。意識としてはフラットのつもりで走ろう。
2本目のトンネルの頂点から、トンネルを出ても引き続き下りつつ平田の坂に到達するまで、道は左右に大きくうねりながら上昇下降を繰り返す。
下りでペースを上げすぎず、上りでペースを落とさず、平田の坂に足を残しておこう。平田の坂を万全の身体で迎える努力をしよう。
35キロ地点を過ぎると、約1kmに渡り復路最大の難所(愛媛マラソン最大の難所らしい)と言われる平田の坂がやってくる。
ここが最大の難所になっては困るんよ。ここを難所と感じなくてすむよう、そこまでの走りをどう工夫し走るかが問われる。
マラソンは準備と我慢のスポーツ。そう、平田の坂を駆け上がる準備はできているか?
平田の坂を楽しもう
この坂を難所と感じるかどうかが3時間半切れるか否かの分かれ目か。
この最後の急勾配をなんとか㌔5分以内で登り切りたい。いやあ、登り切れたら泣いてしまいそう。前傾・小股・高ピッチを頂上まで保てるかどうか。
しかし、坂は頂点までが坂でなく、下り終わるまでが坂。最後のこの1.5km(上り1km、下り500m)の坂を下り終わるまで心して走りたい。
最後の下り
国道に達するまで約500m急勾配の下り坂。登り切った安堵感からついついガツガツと下ってしまいがち。
さらに先を見てみよう。ここから先はどうなっているのか。
国道に入ってゴールまで5km、実は緩やかではあるもののだらだらと終わりのない上り区間が待っている。厳しーー。
この5kmに備え、平田の坂の急勾配は足を回復させる区間と割り切ろう。
疲れ切った足にショックを与えぬよう、できる限りすり足と小股で、すべるように下ろう。
設置時間をなるべく長く取り、ぴょこぴょこ跳ねるバネのような走りは止めよう。
ここまで走ってきた足をこれ以上破壊することのないよう、そっと足を運んでいこう。
この日一番上下動のない、足に負担をかけない走りをしたい。
辛く苦しい5km
幸せな下りが終わり国道に到達したら、ゴールまで残り約5km。
5kmずっと上りとなっていることをスタートからこの地点まで常に忘れず頭にイメージしながら走っておこう。
ここまで仮に㌔5分切りで走っていたとしたら、ここからの5kmは、おそらく42.195kmの中で最も辛く苦しい5kmが待っていることだろう。
しかし、どんなに疲れていても、特にゴールの見えてくる40キロ以降は火事場の馬鹿力っていうんですか、意外にまさかのパワー発揮で走りきれるものだ。
火事場の馬鹿力
そう考えると本当の頑張りどころは、この37km~40kmまでの3km。
足も心肺も疲労は最高レベル。しかしここで走らなくては1年間何をやってきたのか。一昨年の下関海響マラソンのイメージで走りきりたい。
とまあ机上の計算は尽きないわけだが。
こんな予想がこの後、どう変わっていくかの分岐点が13日の30km走なんだなあ。
設定ペースは㌔5分15秒。どこまでついていけるかな。
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