1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
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4’13 | 4’23 | 4’34 | 4’41 | 4’41 | 4’27 | 4’19 | 4’26 | 4’30 | 4’21 |
2年前から気になっていた風早マラソン、やっと走ることができた。
よい天気でした。よい天気過ぎたかもしれません。ここのところ週末になると普段より気温が高いことが多い。
距離は短くても20度超えるとまあまあ堪えます。今回も後半(あと2キロくらい)が辛かったな。あ、気温とは関係ないか。
レースがあっという間の10キロといえ昨晩の15キロ走はよくなかった。
いつもならレース前日は5キロ程度のジョグで済ませるところ「普段どおり」を意識しすぎて普通に走ってしまった。
さらにレース直前、たっくんの「グランパ、さけおにぎり」の一言で、ファミマに向かうも1つもおにぎりが残っておらず、それならと小走りで少し離れたローソンまで走るも、ここでも昆布が3つ。
ないじゃん
たった1キロくらいのウォーミングアップだったけれど、まあまあ汗だくに。
レース前のウォーミングアップなんて一切しないのだけれど、これがいいウォーミングアップになったのかどうか。
- スタート4’13, 4’23
1キロってこんなに長いんね、というくらい最初に90度右折するまでの約1キロ、スタート地点からそこが見通せるくらいにほぼ一直線。
この1キロえらく長く感じたな。ここまでほぼ平坦だった。無理せず心拍を走るモードに上げていこう。
ここは5キロの折り返し地点まで高度上昇100m程度、多少のアップダウンはあるものの基本上り続ける。久万高原の時以上に慎重に走り始めなくては。
…今回もいました。スマホ片手にきれいに横1列に整列し前方を遮る女子4人。
またかい
信じられん…
ううむぅ…
久万の再現になってしまった。仕方なくお姉さん方を避けるため横にずれ走路を確保。
このゆるい感じがこの大会のいいところよのう
あ!久万高原の時に自分のずーーっと前方を走っていた女性ランナー(ゴール直前にかわした女子ではなく)が姿勢良く走っているなあ。
ぐいぐい走っている風にないのに、自分との差はどんどん開いていく。この人は40分ちょっとで走りきるんだろうなあ、と思いながらできるかぎりついて走る。山道に入るとすぐ見えなくなったけどね。
右折してからの1キロもほぼほぼ平坦だった。
しかし、スタートから1キロ地点で+4に達した自分のパフォーマンス条件は、2キロ以降(帰りの下りも含めて)-4へ向けて下がる一方だったようだ。
- 2~3km4'3418mの高度上昇区間。徐々に上昇するこの区間で心肺を安定させよう。
いやね。勾配という点では久万高原の3分の1程度しかないのよ。
しかし、何となくずーっとどこまでも上っていくって、なかなか辛いものがあるね。
ああ、この先5キロまでずっと上りか
という思考にとらわれてしまった。よくない。
- 3~4km4'41あいかわらず、じわじわと上り続ける。
後半は山道がくねくねと蛇行しているため先行するランナーも見えなくなる。たった数人で走っている感じになり気力も失せそう。注意が必要だ。
4キロ地点の少し手前(350mくらい)から30mくらい一気に駆け上がる区間がある。そこまでに、少し休憩しておくつもりで走っておこう。
あれ?そういえば、まだ先行ランナーとすれ違っていない。
- 4~5km4'41ここから1kmは下ったり上ったりが交互にやってくる。
ばててしまわないよう上りは小股、下りも小股を意識しておくとよいのだろうけれど、もうすでに疲労がかなりな感じでそんなこと考えている余裕もなくなってきた。
折り返してきた先行ランナーさんたちとすれ違い始めた。
ところで、風早マラソンは年齢によるカテゴリー分類が3つ。若い順にカテゴリー1(39歳以下)、2(40~54歳)、3(55歳以上)となっていた。確かそうだったはず。
自分はギリギリカテゴリー3の最年少だ。笑。
で、カテゴリー毎にゼッケンが色分けされている。
自分と同色(水色)のゼッケンと何人すれ違うかで、自分が今何番に位置しているのかが分かるわけだ。
まあ、必死で走っているから人数把握が正確かどうかはわからないけれど。
ところが…
折り返し地点に到達するまで一人も水色のゼッケンとすれ違うことがない。
そんな馬鹿な
- 5~6km4'27やっと折り返しだ。
折り返し地点では給水が受けられる。ここでほぼ併走していた女性ランナーが脚を止めた。
この女性には最後置いていかれるんだろうなあという元気な走り方をしていたのでちょっと意外だった。その後、最後まで抜かれることはなかったが…
「やっと折り返し」と感じたってことは、ここまでまあまあがんばって走っている証拠だ。
フルマラソンやハーフマラソンでは折り返し点でホッとしているのは、その時点でのペース配分がよろしくないと思うけれど、10キロはほぼほぼ最初から最後まで全力走。
半端なくやりきってなんぼ。という気がする。
なので、終始ゼエハアゼエハアなって当然。ここからが走りどころだ。
ちなみにこの区間、11m上昇8m下降と計測されているが、精神的にホッとしたパワーのお陰か、上りはまるでないような感じだった。しんどいものはしんどいけど。
すれ違うランナーの同色ゼッケンを見ては
ああ、この人は上手にペース配分して走ってるんだろうな。帰りに爆走するんだろうな。自分は何でこんなにゼエゼエなるほど走ってしまったんだろう。
しかも、昨日15キロも走っちゃったし。
とほほ
- 6~7km4'19下るばっかりだと思っていたこの区間だが21mも上昇してる。
そして下降は53m。最も下りの厳しい区間だ。
リラックスして脚を運ぶことだけは心がけたつもり。結果、歩幅は1.37mに。こんな歩幅今まで見たことないよ。いうくらい歩幅があった。
歩幅につられてピッチは171まで落ちておちていた。
ここでピッチを落とさなければキロ4分切れるようになるんだろうな。
そろそろ体力を温存していたカテゴリー3の人達が後ろからガンガン走ってくるころか?
- 7~8km4’25
ピッチはこのあと2キロ、とうとう160台にまで落ちてしまった。
かろうじて歩幅が1.34mだったのでなんとかペースを維持できた模様。
この1キロ、高低差はほぼない。
一人の若者に追いついた。
自分は最初から息が上がっているけど、若者もかなりゼイゼイなっていた。若い体力でなんとかペースを維持しているのかな、という感じ。
横に並んだ時、
つかれましたね
と声をかけてみると。
「はいっ!」と元気な声が帰ってきた。
つかれてないじゃん
- 8~9km4’29
残り2キロ、ここから9キロ地点のターン箇所までほぼ直線。
当然、前方の視界は良好。先行ランナーの数や様子もよく分かる。
が、とてもあの先の先の先の方のランナーに追いつく感じはしない。
そうすでに今の自分を維持するのでせいっぱい。
そういえば、ここまで一度も給水で止まらなかったなあ。とか
折り返し点が見えたらあとは真っ直ぐ走って終わりだなあ。とか
もうすぐ終わりだ。
とか「終わり」のことしか考えられない脳になっていた。
一緒に走る若者以外では、はるか前方に二人ほど走っているのが見えるくらい。
基本下り区間が続くといえレースのいよいよ終盤。脚はどんどん動かなくなっていることが自分でも分かる。
またしても、昨夜の15キロを後悔し始める。
昨日、休んでおけばもっと走れたんじゃないか。とか。
ここでなぜか若者をいったんかわして自分が先行してしまう形になった。
おやおや?どうした。
9キロの左折頃にまた並ばれたけれどね。
- ゴールまで4’21
カキーンと90度左折して、残り1キロ。
といっても、実はこのコースを把握していたわけではなかったので500m地点に標識があったことだけ記憶していた。
だからこの時点で残り1キロかどうかも実はよく分かっていない。
遙か彼方にゴールが見えているのに、走っても走ってもゴールに近づいている気がしない。
上半身を腰に乗せて走ろう、とか、ピッチを上げよう、とか、腕を振ろう、なんてのはまるっきり意識にない。
もう、とにかく早く終わってくれ。と祈るしかないしんどい状況。
ペース落ちたろうなあ。
ペースを落としたい。
ペース落として楽になりたい。
いやいや、やっぱりペースは落としたくない。
思考がぐちゃぐちゃになってきた。
あ!そういえば、この若者と併走始めてから誰にも抜かれてないのでは?
ということはあれか?自分、カテゴリー3でもしかして
55歳以上、19人中1番になってしまうのか?
そんな馬鹿な。いくら参加者が少数とは言え、絶対どこかで最後の最後にバンバン走って追い抜いていっちゃうおじさんが一人や二人はいるはず。
レースはそんなに甘くない。
ああ、たっくん(孫)はどこにいるんやろ?右?左?ゴールの手前?向こう?
グランパのこと双眼鏡で見つけられたんかなあ?そもそもピントあってるんかなあ?
思考がどんどんぼやけていく。
結局ゴール手前、例のお兄さんは自分の随分前をダッシュしていたようだ。これは後からパートナーのmilkさんが写真を撮ってくれていたから分かったこと。
走っている時は、前を見ているはずなのに、何も脳に伝わってないという…
あ、でもゴール手前50mか100mあたりかなあ。
いつも1月の30キロ走でお世話になる田村さんだけはなんとか脳がキャッチ。
田村さーん。●●でーす
とひ弱な声がけをさせてもらったら
「あ、●●さん」
とちょっと驚かれていた。
ゴール前、パートナーとたっくんが「グランパー」と応援してくれているのが嬉しかった。
レース後
レース後、誰かが自分に声をかけてきました。
「ひっぱってもらって、ありがとうございました!」
「いやいや~」
最初、何のことだかポカーンで「いやいや~」と言ってしまったけれど。
って、あのお兄さんやないの。
いやいやほんと、おにいさん、おじさん(グランパだけど)は誰かを引っ張ったりはできないよ。たまたま一緒に走っただけだよ。
でも、結果的におにいさんの何かしらお役に立てたのならよかったです。
わざわざ声かけてくれるなんて礼儀正しい若者だったなあ。
そして、この自己最速10kレースの数日後、信じられないくらいとんでもない筋肉痛に見舞われることになるのだった…
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