東京マラソン2019/3:42:45

Full-marathon

それなりに走っていたのでは
それなりの結果しか出ない

ということがよく分かった東京マラソンだった。

にしてもGarmin。なんだこの後半のアップダウン。ありえんし。笑。さらに

43キロも走ってるし

ゴール後時計を止め忘れた?いやいや確かとめたはず。再確認してみたがゴール直後しっかり計測は止めてあった。

結局これだけ蛇行したから43kmになったんだね。あのビル群の中でGPS計測の限界なんだろうね。

5キロまではちょっと速すぎたか。サブ3.5のペースでないことは分かっていた。

そして自分のペースはそれほど不安定ではないと思うが順位は結構変わってるね。つまり回りが上げ下げしてるってことかな。

ふり返ってみると今回は、25キロ過ぎても安定巡航できていた。しかし残り2キロちょっとは完全に足が止まってしまったな。三週間前の愛媛の疲労が残っていたか?

全体的にそれなりな安定したラップ刻んでいるように見える。

Start5k10k15k20k25 k30 k35 k40 kFin
03:3226:1025:4426:2226:3126:1726:4226:1526:3312:11
東京マラソン2019 3:42:45
  • スタート前
    昨日の下見はチャラ

    前日まで天気予報はころころ変わっていた。雨が降るのか降らないのか。降ってもいいや。晴れて気温が上がるよりは雨降って寒い方がまし。なんて思っていた。

    どうも降りそう。降るのは昼からか。と思って朝起きたら既に降ってるし。

    # 前日の下見中に立ち寄った有明水再生センター。もちろんカードは手に入れた。

    おばたちを起こさないよう、そろーっと出発。ここからは都営大江戸線一本、新宿まで約30分弱、途中の駅に着く度にランナーらしきヒトが続々と乗ってきてテンションあがる。

    都庁前は交通規制で降りられない(というか地上に出られない?)ので新宿下車。前日、一日かけて回った新宿界隈の下見は一体…自分たちが歩いたルートは全否定され(笑)誘導されるままに進む。

    地上に出てしばらく歩くと、ランナーと観戦者のお別れポイントに到着。じゃあ5時間後あたりに会おうね。

    # 昨日はあんなに晴れていたのに…

    自分は第4ゲート入場。手荷物預かり所は、入場して一番手前だった。慌てて上着を脱ぎ走れる体勢に。その上にゴミ袋カッパを羽織るものの、むっちゃ寒いんですけど。気温は5度前後か。ビュービュー風も吹いている。あーあ最悪や。それでも去年の愛媛よりはあったかいかも。

    ここで愛媛から参加しているKさん(同じDブロックスタート。この方は二回目?三回目?何度も走られているので心強い。嬉しい)と連絡を取り合うが、ほんとに会えるんだろか。

    さっさと手荷を預け、細ーい階段を上がった先のトイレはスッカスカに空いていた。地下鉄ではあんなに待たないといけなかったのが嘘のよう。次は(もし、万一あればね)ココでトイレしよう。

    空いているのでせっかくなので用を済まし(入っといて良かった。おなか、ちょっとピーやったし)外で待つも、しばらーくKさんと連絡が取れないため、保険でスタートブロックに近づいておこう。

    Dブロックへの入場は既に始まっている。しかし、あまりに寒いせいだろう、ヒトが殆どいない。スタートライン(先頭)の人達まで、かろうじてではあるものの見える。みんな暖かい場所で待機してるんだよね。正解だよ。

    ええい、並んでしまえ。並んでしばらくすると愛媛からのKさんと会えた。二人でブルブル震えながら色んなことを話す。写真も撮り合ったりしてずいぶんと気が紛れた。

    しかーし。これだけ寒いと、ト…トイレが我慢できなくなりそう。なんとか大には襲われずにすみそうだが小は確実にくるだろうな。

    そうこうしているうちにスタートセレモニー開始。

    この頃には前方ブロックはほぼ詰まり、入りきれないので「みなさん、あと一歩前へ」のアナウンスが繰り返される。

    あとで応援ナビを確認すると自分の前には7000人弱の人がいたようだね。この人数が前にいた時って、初めて走った愛媛マラソンのFブロックあたりの人数。いやあ、さすがに大都市マラソンは違うね。

  • スタート
    3:32

    スタート直前、整列したDブロックの紐の直前にペースランナーさんが並ぶ。

    おおっサブ3.5か!

    と思ったらゼッケンにサブ4と書かれている。おまけに「みんなー、4時間切りたいかー!」とか言われる。へ?Dブロックの先頭に並ぶ人達ってそういう感じなの?と驚いたが、回りのランナーの反応もいまいち鈍い。どういうこと?

    ペースランナーさんはその後「グロスで4時間を目指しますねー!」とおっしゃっていた。

    うーん。ブロックの基準はどうなっているんだろうか。一応、過去のベストタイムと今回の予想(希望?)タイムは申請しておいたのだが。

    スタートラインを超えるまでのロスタイムは3分32秒。7000人近くが前にいたわりに短くてすんだ。これは道幅が相当あるからだね。

    しかし、東京マラソンで一番気をつけなきゃいけないのはここ(待機場所)からスタートラインを迎えるまでの数百メートルだった。全てのランナーにとって最も危険な区間だったかもしれない。

    というのが、足下に相当数の服が脱ぎ捨てられているんだな。ペラペラのカッパだけじゃないよ。ごっついしっかりした防寒ジャンパーまでゴロゴロ転がってる。

    何度も何度も踏んづけて躓きそうになったよ。マナー最低じゃあ。その人達は自分たちより若いブロックにいるのだから、3時間30切る走力は持っているはず(と思われる)。いわゆるアスリートレベルのヒトたち。速く走るだけがアスリートじゃないだろ。とてもがっかりした。

  • ~5km
    26:10

    やなことは忘れよう。

    東京マラソンはスタートから10km迄は基本下り基調。ぶっ飛ばしては取り返しがつかないが、あえて抑えて走る必要もない、走り出してみて自分の様子を見て走ろうと思っていた。

    さて、テンションマックスのスタート。なのに最初の1kmくらいで左足裏に愛媛で感じた右足裏の違和感を感じる。今回は左か。

    ここで?今?速すぎ。痛みを感じにくい走り方を探す。まあ、テンション上げすぎて力使いすぎないようにいう意味だなこれは、と前向きにとらえる。

    サブフォーのペースランナーの集団に追いつく。びっくりしながら、Kさんとも「サブフォー、速いですねー」と話す。こんなに速い走り出しするんだ、ここのペースランナーは。

    もしかしてグロスのロス(3分半)を前半で一気に取り返すつもりだったりする?

    え”~~それ無理でしょ。これについて行こう思ったら相当走力付けておかないと、早々とふるい落とされそう。

    ペースランナーに最初からついて行くっていうことが、どれほど危険かよく分かりました。

    そういえば、先頭を走る大迫くんたちを引っ張るペースランナーもかなり速かったみたいだね。東京ってそうなのかな。あ、先頭はグロスロスナイか。やっぱりペースランナー恐るべし。

    Kさんは既に去年の岡山マラソンでサブ3.5を達成済みだ。早々とペースを上げていくだろう。自分は無理せず、楽について行けるまでついて行こうという気持ちでおしゃべりしながら走る。4kmあたりまでKさんと並走したが、徐々にKさんが先行し始める。このペースについて行ってはいけない、と思いとどまりマイペースを保つ。

    防衛省前では海上自衛隊の音楽隊の皆さんの演奏が鳴り響いていたよ。

  • ~10km
    25:44

    大集団の中、Kさんの姿をちらほら確認しながら、なんとかついて行く。息が上がることなくついて行こうと思うとじわじわ離れていく。

    油断するとKさんの姿を見失うほど距離があいてしまった。

    でも今回はそれでいい。30キロまで我慢して余力があれば35キロから上げていこうと思っていた。

    自分は道路中央(センターライン)あたりを走るのが好き(あまりヒトが走っていないことが多い)なので給水ポイントが近づいたら、回りのランナーの進路を妨げないよう、計画的に進んでいかないと、自分のペースをかなり落とさなければ給水できないことにもなる。

    なので、できる限り遠くから給水ポイントを確認し近づくようにした。給水では余裕を持って近づかないと自分も回りも危険だ。

    確実にキャッチできるようペースを落とし、取りこぼししないよう慎重に。

    東京にはそれほど特徴ある給食はなさそうだが、給食もできる限り取ろうと思っていた。愛媛ではその余裕がなかった。余裕がないときって結果も伴わないよね。

    10キロ地点の日本橋に到達したときには既にKさんと1分の差がついてしまっていたようだ。フラダンスを踊っているハズの地点だが、その音楽すらぜんぜん覚えがない。ちょっとやばい。

  • ~15km
    26:22

    この5キロは下り基調で上がり気味だったペースに惑わされることなく走れたかな。

    前日milkさんにちょっと用事があって、浅草橋あたりから両国経由(途中、隅田川沿いをブラブラ歩いちゃったけど)で清澄通り~門前仲町まで気付いたら結局16kmilkさんと歩いていたルート。ちょっと歩きすぎたか。汗

    この区間ではものすごいスピードで走り抜ける車いすマラソンの人達を発見。

    そしてとうとう14キロ手前、(今回唯一)先頭のエチオピア勢や大迫くんの走りを見ることができた。この時、確かに大迫くん(彼的には25キロ手前)は既に先頭グループから遅れ、ちょっとその表情が辛そうに見えた。

    それにしても自分がもう少し速く走っていたら、トップ集団と一度もすれ違うことなしだったので、ある意味このスピードで走っていて会えて(見られて?)よかた。

    15キロ地点の浅草雷門を見たときは「あー本当に東京走ってるんだ」と思った。

  • ~20km
    26:31

    雷門を過ぎ、隅田川を渡り、清澄通りを門前仲町に向かって走り、富岡八幡宮前をUターンするまでの区間。

    この区間は、何本もの川を越える(しかも往復)のため、まあまあアップダウン(片道6回くらい?)のある区間だ。ったのかもしれない。

    自分より先行する(明らかに元気なフォームで走る)ランナーさんたちを長いこと目の当たりにしながら走る

    それにしても東京のコースは複数の箇所で(かなり長い区間)対抗車線を先行するランナーとすれ違うことになる。これ心理的にくるよね。笑

    雨が降っているので門前仲町の交差点でおじおばに会うことはならず。仕方ないよ。雨降っているもの。寒いもの。こんな中、外に出たら危険やし。外に出たらいかん。

  • ~25km
    26:17

    例の怖い事件のあった富岡八幡宮を折り返し、清澄通りを両国へ向けて逆行していく。往路での川越えアップダウンを再度味わう。

    マラソンの先輩女子に、マラソンは最初から最後まで一定ペースで走ること、25キロまでは我慢することの2点を教わった。それ以来、その2点だけはいつも意識しているものの、実践出来るのはたまにである。

    この東京では25キロと言わず30キロまででも35キロまででも我慢できそうな気がしていた。この時は。

    25キロ地点と言えば往路、先頭集団とすれ違った地点だ。今回最大の目標地点30キロ手前の25キロまで我慢ができなければその先が見えている。我慢我慢。25キロがスタート地点くらいに意識しておかなくては。

    マラソンはとにかく我慢のスポーツだよなあ。撃沈覚悟の上で走るなら別だけど。その後、長く苦しい17キロが待っているものなあ。

    でも今走っているペースが無茶かどうかが25キロあたりに来ないとわかんないもんなんだよなあ。

    自分の気持ちとも闘わないかんわけやね。

  • ~30km
    26:42

    10キロからの走路を戻る感じで日本橋を抜け銀座へ向かう。

    今回、自分に与えた課題の一つ、30キロまでは(走りたくても)とにかく我慢する。そして、35キロ地点で一番元気であること。

    そのため撮影スポットは常に意識。撮影キターと思ったらおもむろにアウトサイドに走路変更。できる限り確実に撮影してもらえるよう極力ヒトが少ない空間を見つけ位置取り。笑

    カメラの前では優先的に撮っていただけるよう元気なランナーのポーズをとる。不自然なほどポーズとる。ごめんなさい、たぶん買わないけど。だって東京の写真は、よそよりずいぶん高いと聞いた。買えないよ。たぶん無理。

    そういう走り方って、自分が思い描いているものとは違うので、自分の走り方を保ったままゴールタイムを縮めていけたらいいなあ。などと走っていない今は特にそう思っている。本番はいろんな邪念(欲)に惑わされて自分を制御できなくなるんだよね。

    自分の気持ちとも闘わないかんわけやね。30キロがくるまでは力まないようにしなくては。

  • ~35km
    26:15

    さて、東京マラソンで一番心が折れそうな区間に突入。この間は約36キロ地点となる最後の折り返しへ向けて日比谷通りを往復10キロちょっと走る往路区間。

    東京のコースで最も単調な上に、先行しゴールに向けてひた走るランナーと対抗し続ける、こっちの気力が失われそうになる。

    サブ3の集団ともすれ違い。サブ3.5の集団ともすれ違い。ああ、今回は終わったなあな気分をなんとかはねのけて走らねばならない。まあ辛い。

    救いはこの前区間(25~30キロ)あたりから失速したランナーたちを、次々と追い越していけることくらいか。

    スタートから25キロくらい迄に200人くらいのランナーに抜かれていたみたいだけど、25キロから5kmで150人、30キロから400人、35キロからやっぱり400人くらいは追い越せたみたい。最後の2キロちょっとはヘロヘロになってしまったが、それでも60人くらいは追い越してたみたいね。

    最終盤のこの状況は、疲れ切って下がりかかったテンションを維持するのに、間違いなく役立っていると思う。

    少なくとも気持ちの上では、30キロ超えて次々追い越されていくより、次々追い越せる方がいいに決まってる。

    ただ、先にも書いたがサブ3集団とのすれ違いでは何も感じなかったが、サブ3.5集団を見つけたとき(だいたい33~34キロあたり)、それまでなかった気持ちに襲われたのも事実。

    冷静でいられなかった。これはよくなかった。きっとググっと力が入って走っていたと思う。そこまで仙人みたいに精神力が到達しているわけではないので仕方ないんだけどね。

  • ~40km
    26:33

    最後の折り返しまでが遠く感じた。あとはゴールに向かって走ればいいだけなのに、残しておいたはずの脚が動かない。大腿四頭筋が走りに機能していない。

    ああ、自分の東京マラソンは終わってしまった。あとは途中止まることなくゴールしなくては。

    実は、この前5km区間あたりから給水も給食もちょっと考えられなくなっていた。実際、とらなくなった。

    対抗ランナーはさっきまでの自分の気持ちで辛いのに頑張っている。つまり、自分は対抗ランナーよりテンション高くても良いはずなのに、そんな風にとらることが出来なくなっている自分がいる。この精神状態、かなりまずい。

    救いは愛媛の同地点で自分の気持ちと身体の状態を比較できていたこと。あの時よりはずっと楽なのは間違いない。

  • ~fin
    12:11

    愛媛の時はここで全力走に突入し、ゴール後両足が長時間つることになった。救護室でマッサージや鍼も打ってもらってやっと家に辿り着けた。

    ここで同じ事を繰り返すわけにはいかなかった。これからの1年間のために、今、怪我をしない努力をする必要があった。

    よって今回は、最後まで無理はしなかった。の結果がこれ。

    それにしても最後の石畳の上を走るときは足裏が痛くって脚がもつれそうになったよ。

    超高速コースと言われる東京を実感することはできなかった。笑

    いつかリベンジに来れたらいいな。

  • ゴール後
    むっちゃ寒いんですけど

    今回は、無事ゴールに辿り着いた後も冷静に次の行動に移る余裕があった。最後までほぼイーブンペースで走りきったおかげか、走っている最中は気温の低さを感じることなく走り終えたのだが、ゴール直後から一気にガクガクブルブル状態に。

    考えてみたら、この低気温の中、終盤失速なんぞしようものなら低体温症へ一直線だったろう。下手したらリタイアって事になっていてもおかしくなかった。そう考えると、このペースで走りきって正解だった。完走できて本当に良かった。

    潰れるまでやるだけやるんじゃー的に走っていたら恐ろしいことになっていたかもしれない。

    今回の完走率はどうなっているんだろう。

    さてゴール後、バスタオルをかけていただき、完走メダルをかけていただき、パンなどお土産セットもいただく。最後にアルミの防寒シートをかけていただいたにもかかわらず、むっちゃ寒い寒い寒すぎー。

    スマホを操作してMILKさんに連絡いれようにもまともに指が動かない。

    自分の更衣室は幸運なことに最も近い MY PLAZAホールだったのだが、そこに辿り着くまでも寒い寒い。もう寒いしか出てこないし、口に出して

    さっぶっ

    いってしまうくらい寒い。ガクガクブルブル。

    更衣室に入って着替えるのもひと苦労だった。

    何とか着替え終わってMILKさんに連絡を取り、ここから待ち合わせ場所の東京駅丸の内中央口へ向かわなければならない。

    MY PLAZA内でボランティアのおねいさんに「まずは地下へ」と言われ向かい。地下でおねいさんに「あちらへ」と案内され、なんとか東京駅地下に辿り着く。

    ここで一人のおねいさんに案内された方向が真逆。なんてこったい。元の道に戻り地上へ出たら、あーよかった。やっと会えたー。

    一旦、門前仲町のおばのうちに向かう。おばとおじが「すごいねー」「すごいことしたねー」とやたら感動してくれていた。早くあったかいフロに入れと何度も促してくれる。ありがとう。ありがとう。

    おばの絶賛は風呂を出ても止まらず。リアクションに困るほどだ。笑。大迫くんがリタイアしたのに完走したから?いやいやレベル違う次元ですから。でも、そんな風に喜んでくれるおばの反応にこっちが泣きそうだよ。

    長らく何から何までお世話になったおば夫婦とも別れ、次はもうひとつの楽しみだった末っ子宅へ向かう。

    その前に今日は大切な珊瑚の結婚記念日だったので(本当は末っ子達夫婦と食事したかったのだけど)普段なら絶対に食べられないだろうフレンチのディナーをグラスワインと共にゆっくり頂き幸せな時間を過ごすことができた。

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