▼このとおり、2週間前の愛媛では25キロで見事に失速してしまった。
- ~5k26:19 @5'16
愛媛から2週間。今できる(走れる)以上の走りはできないのだからと割り切り気負いなくスタート。
八割の力で、いや六割でもいいんだと自分自身に言い聞かせながら走る。
愛媛の失敗をここで生かさなくては。つい飛ばしてしまう自分を小股のすり足で律する。
- 5~1026:07 @5'14
8キロ、自分の走りを見直おそう。脚の運びはどうか、腕振りはどうか、鼻呼吸はできているか。
ランニングに、そして自分自身に向き合って走る。ということが大切なんだな。と今だから思える。
10キロの電光掲示板を見たとき「少し速いかな」と思ったが、頑張っていない、余力を残して走っている、という自信もあったのでマイペースで走る。往路の応援団を発見できたので、このときばかりはムッチャ大声で「いってきまーす」と叫ぶ。よしよし。息もまったく上がっていない。
- 10~1526:17 @5'15
愛媛では、すでに失速している区間に突入。入りの5キロの大切さを改めて痛感する。こんなペースで走っていても何もしんどく「感じない」のだから。人間とは現金なモノだ。
フルマラソンという単にハーフマラソンの倍ですまない距離では、この気持ちの持ちようが大きいね。この時点できちんと自分をコントロールできている自信は後半こそ生きてくると思う。間違いなくこのときは、後半失速しないための脚を残して走れているという確かな自信があった。
「今日は速く走れている」ではなくて「今日は気持ちよく、そして自分自身に冷静に走れている」
冷静に自分を見られていることが嬉しかった。後半の追い上げと素敵なゴールイメージが重なってうるうるする。実際はまだまだ先が長い。
- 15~2027:02 @5'24
最もペースが落ちたのがこの区間。ここから10キロにわたってペースダウン。が、不思議となんの不安もない。この区間は、キロ内でのペース内の上げ下げ幅が、それまでの15キロに比べ、ぐっと少なくなっていった区間だった。
- 20~2526:57 @5'23
なるほどね。体力の温存には一定ペースで走る。というのはこのことか。後から見る数値の確認に、今までこのペースのゆれは考えたことがなかったので、今回とても新鮮な嬉しい発見。ひととおり身体のできあがった(走るペースのできあがった)この10キロ区間で一定ペースでゆったりと走ることができたことは、この後の踏ん張りにつながった。
15~25キロ区間では、キロ当たり平均10秒程度落として走ったわけだが、この10秒落として走っただけでどれだけカラダが楽だったか。たった10秒が与える影響(カラダも心も)に逆にびっくり。
逆に、もしあのときペースをそのまま維持して走っていたらどうなっていたんだろう。キロ10秒を10キロ、10キロで100秒。マラソン全体でみたら230分程度の過程のたったの1分40秒。
- 25~3026:07 @5'13
課題の25キロまでの走りをこの区間で再確認。ついつい油断し大股になりがちなところをいかに押さえるか。これしか考えなかった。で25キロ迄我慢できたなら本望。といっても自分の走力に自信があるわけでもない。この5キロははなんとなく走っていた感じ。15キロ~25キロの10キロ区間を一定ペースで走れていたおかげ?で、この5キロの区間はもっともペースの上げ下げの少ない区間となった。
- 30~3526:01 @5'1230キロに到達しても、身体にも呼吸にも乱れはなかった。嬉しい。少しだけペースを上げてみようとさえ思えた。なので少し(あくまで少し)頑張ってみた。35キロ~37キロ(残り5キロ地点)でもう一度、フォームと呼吸を整えることを考えた。
- 35~4026:05 @5'13
いよいよ終盤である。レース前に感じていた、脚がどこかで止まったらどうしよう、という思いは消えている。37キロ地点(残り5キロ)から、この日我慢していた脚をできる限り動かす(ピッチよりも小股を意識)走りに切り替える。油断するとピッチが落ちる。ピッチが落ちるとろくなことはないのだ。上下動も心拍も歩幅も上り下りもお構いなく(もちろん、脚が止まるような無理はしないように)走る。と、これほど頑張ったはずなのにペースは殆ど上がってない。だいたいマラソンとはそういうものだよね。自分が思っている以上にバテている。ここでもう一段ギアが上げられる走りを手に入れなければ目標とする3時間半切りには遠い。この時点の気持ち的にはラストのお城の坂をダッシュするつもりで体力を残して走っているつもり。
- 40~Finish11:40 @5'18
残り1キロちょっとの熊本城の坂駆け上がりは、本人猛ダッシュした。つもり。結果は、全然走れてない。お、おかしいなあ、あんなに一所懸命腿上げて走ったのに。やはり残り5キロの体力が課題だなと痛感。
最後に、今回発見のあった「ペースの上げ下げ」という点で見直してみると、さすがにテンションを上げた30キロ以降は乱れている。キロペースこそアップしているけれど、このペースの乱れは、走りの乱れにつながり、呼吸の乱れにつながり、疲労感の増大をもたらした。なるほどなあ。車の燃費が一定ペースの走りで向上するように、人間の走りも同じなんだなあ。などと一人合点がいったレースであった。
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